最後は総評です。
左右分離型イヤホン全般として
Bluetooth の無線技術が確立し、製品としてヘッドセットが出てきたのが今からもう10年以上前に遡ります。当時もワイヤレスイヤホンはありましたが、まったく使用に耐えられる、ユーザーを満足させることが出来る性能ではありませんでした。私も一時期、試してから数日しないで有線に戻した記憶があります。それくらい音質なども持続時間など全てが劣っていました。
それから時が経ち、Bluetooth もバージョンが5となり、テザリングもBluetoothで出来るところまで技術向上。そしてバージョン4.2の頃にワイヤレスイヤホンは一定の技術に達して、一般ユーザーの要求を満たせるレベルまで性能も技術も確立されたのかなと思います。
バージョン5に対応した製品も増えてきましたが、ユーザーの要求も上がってきています。今後は AAC, apt-X をはじめとする多コーデック対応の製品が求められていくのかなと思います。今後の改良製品の登場に期待したいなと思います。
今回、評価した製品はどれも完成度は高く実用にほとんど支障は無いと思います。都市部などの人口密度の多い地域では混線などの理由から接続が切れそうになったりすることもありますが、その頻度は移動中でなければまず発生しません。
バッテリー
バッテリーの容量もケースで2回以上充電できるようになっているので、1日で使い切るとなると最低10時間以上聞いたりするということが条件になってきますので、普段使いでは特に支障は無いかと思います。長期出張とかを考えた場合は、大容量バッテリーをもっている製品を選ばれると良いかなと思います。TWS-X9やHi-TWSなどの中国発の分離型イヤホンは1回充電ケースをフル充電すれば、2週間は充電ケースのみで過ごすことが可能です(Hi-TWSは約1ヶ月可能)。主で使用するシチュエーションを考えることも大切かなと思います。
タッチセンサー
Amazonで左右分離型のイヤホンを検索していると、多くの商品がタッチセンサー式のイヤホンを採用しているのが分かります。
タッチセンサー式は便利である反面、本レビューを通して記載しましたが、シャワーの水滴などによる誤動作が多発するので注意が必要です。今回レビューした製品は残念ながら誤動作してしまう製品でしたが、最近では Soundpeats の製品などで、シングルタップ自体に機能をあまり割り付けないよう配慮された作りをした製品も出ています。今後はコントロールの割付も製品を選ぶ際にはチェックが必要かと思います。
各機種の総評
最後に各機種の総評です。
BOSE SOUNDSPORTS FREE(オススメ度☆☆☆)
ワイヤレスイヤホンの雄として、真っ先に名が挙がるBOSE製品。Quiet Confortシリーズをはじめとして10年近く前からコンシューマユーザー向けのイヤホン製品を数多く出してきた同社の初の左右分離型イヤホンですが、完成度は本当に高くてお金に余裕のある方には是非お勧めしたい製品です。
ただし、イヤーピースが独特の形状をしており、かつ3サイズしかないため、このイヤーピースがご自身の耳に合うかどうかに左右される製品です。
またイヤホンのサイズも大きいので、耳が小さいかたは装着疲れがあるのと、音楽聴きながら服を着替えるとかは難しいです。大抵服に引っかかって本体が落ちます(苦笑)。
あわせて本体のファンクションボタンが固めのため、特に曲の先送りや戻しなどの操作が微妙にやりづらいのも減点ポイントになっています。
あわせて本体のファンクションボタンが固めのため、特に曲の先送りや戻しなどの操作が微妙にやりづらいのも減点ポイントになっています。
ケースのバッテリー容量もそれほど多くないのが少し残念なところでしょうか。
音質面は、さすがBOSEと思わせるつくり。製品としてはフラットに作られていると思いますし、とても聞きやすいです。
「音質、性能ともに良いけどサイズが大きくて人を選んじゃう」のがBOSE SOUNDSPORTS FREEの総評になるかなと思います。
iKanzi TWS-X9(オススメ度☆☆☆☆)
iKanzi TWS-X9 は、amazonで入手できる中国製の左右分離型イヤホンで最初に買った製品です。
ここ2~3年の中国製イヤホン業界はとても賑やかで毎月のように新商品が出てきます。またデザインも悪くなく、音質も非常に良くなっているため侮ることができません。個人的には「安かろう、悪かろう」の時代は完全に終わりを迎えているのかなと思います。
肝心の総評ですが、今回比較した機種の中でもかなりお勧めできる製品です。
イヤーピースもSonyの製品が問題なく使用できますので、色々選定できるのではないかと思います。
音質面もBOSEにも近く、フラットな印象です。イヤーピースをしっかり選べば満足できるかなと思います。
ここ2~3年の中国製イヤホン業界はとても賑やかで毎月のように新商品が出てきます。またデザインも悪くなく、音質も非常に良くなっているため侮ることができません。個人的には「安かろう、悪かろう」の時代は完全に終わりを迎えているのかなと思います。
肝心の総評ですが、今回比較した機種の中でもかなりお勧めできる製品です。
イヤーピースもSonyの製品が問題なく使用できますので、色々選定できるのではないかと思います。
音質面もBOSEにも近く、フラットな印象です。イヤーピースをしっかり選べば満足できるかなと思います。
Cosomi Hi-TWS(オススメ度☆☆☆☆)
Cosomi Hi-TWS は TWS-X9 と同時に中国製の左右分離型イヤホンです。
個人的にトータルバランスは良い製品だと思います。
音質は「中音域が引っ込んだ?」と感じるくらいの低音寄りなので、TWS-X9 と比べると全然違うと思いました。とはいえ、酷い音質ではなく、慣れの問題かなとも思います。低音強めの音質が好きな方にはオススメできるかなと思います。
タッチセンサーは、注意として水滴などで誤動作すると最悪長押し状態になってしまい電源OFFになってしまいます。そこだけ注意すれば困ることは少ないかなと思います。
個人的にトータルバランスは良い製品だと思います。
音質は「中音域が引っ込んだ?」と感じるくらいの低音寄りなので、TWS-X9 と比べると全然違うと思いました。とはいえ、酷い音質ではなく、慣れの問題かなとも思います。低音強めの音質が好きな方にはオススメできるかなと思います。
タッチセンサーは、注意として水滴などで誤動作すると最悪長押し状態になってしまい電源OFFになってしまいます。そこだけ注意すれば困ることは少ないかなと思います。
NUARL NT100(オススメ度☆)
NUARL NT100は、個人的に一番残念な機種でした。実売価格に見合う価値を見出せません。買っちゃダメレベルと言わなきゃいけないのがツライです。日本企業の製品だから尚更。
特にNGと感じたのは以下の2点。
- ケース内での充電に影響を与えるイヤーループの付嘱
- 待機・音楽再生中に聞こえるホワイトノイズ
ホワイトノイズ。これが一番ヒドイかなと思います。リスニングには使用できないレベルのひどさでラジオでも聞いているのか?と錯覚してしまいそうです。各所レビューサイトでの口コミ情報の書込等を確認して、どうやらホワイトノイズは仕様のようです。
これを1万円出して買うくらいなら、Amazonで3000~5000円台のワイヤレスイヤホン買った方がマシです。個人的にそのレベルのひどさです。
評価できるのはIPX7という防水性能だけじゃないでしょうか。
Skulcandy Push!(オススメ度☆☆☆☆)
Skulcandy Push! は、Skulcandy 初の完全分離型イヤホンです。個人的にかなりお気に入りの製品です。一番の特徴はその軽さ。ケースを含めても、ダントツの軽さです。軽くて使いやすいならオオスメしやすい製品です。
音質は「低音もしっかりと出てバランスのよい聴きやすい」音質です。
皆さんのイヤホンライフに少しでも参考になれば幸いです。
音質は「低音もしっかりと出てバランスのよい聴きやすい」音質です。
皆さんのイヤホンライフに少しでも参考になれば幸いです。