2018年8月28日火曜日

VOZA xBASS V100-S / V100-D

あっさりめかもしれませんが、初めてのレビュー記事です。
用語のや略称の説明は、省略させていただいていますのでご了承ください。
またスペック等の製品情報については、本文中にリンクを設定していますので、そちらからご確認ください。

概要

メーカーについて

今回の製品は、多分台湾にあるスタートアップ企業であるVOZAさんの日本向け製品第一号です。※アマゾンでのみ販売
多分と書いたのは、オフィシャルのサイトページのドメインが台湾だからという理由ですが、今年の7月に行われたポタフェスで出展されていて、それをきっかけにこのメーカーさんを知ったのでほとんど情報がありません。ですが、製品をいざ試聴させていただいたところ、製品クォリティが想像を超えていたので即購入させていただきました。当時は九州の大雨による災害でVOZAさんも募金を募っておられ、その募金のお礼として本製品を提供されていました。
この精神、とても見習うべきところがあると思いました。
※このメーカーさんを好きになった理由のひとつでもあります。

製品について

製品について、一番の違いは1DDのシングルドライバ(V100-S)であるか1DD + 1BAのデュアルドライバ(V100-D)であるかです。
どちらの製品もリケーブルは出来ませんが、その必要性もなくアンバランス接続で十分に魅力感じることが出来るでしょう。
ハウジングはアルミ削り出しの丁寧な作りで、ケーブルはナイロンで覆われしっかりとしているケーブルです。
またどちらの製品も非常にスペックが高く、私が製品を通して聴いていると他社で約1万円くらいの製品に全く引けを取らない品質であると思います。それだけ、音質や各音域のバランスが絶妙です。どうして今までこんな安価で良い製品出てこなかったのか。と思ったほどです。
ポタフェス当日はV100-Dを購入したのですが、ポタフェスの後日、ポタフェスでレビューした人向けに早期購入できる機会があったので、V100-Sも欲しくなったので追加購入しました。
追記(2018/10/11):製品ページが更新されていたので、改めてみたところ1DDの仕様が10mmドライバを使用していることが分かりました。大体の低価格帯で使用しているのは10mm以下のドライバの場合が多いので1ランク上の良いドライバを使用しているようです。通りで音が良いはずですね。

基礎情報

  1. メーカー:VOZA
  2. 製品名:xBASS V100-S / V100-D
  3. スペック
    1. V100-S
      https://www.vozausa.com/v100s/
    2. V100-D
      https://www.vozausa.com/v100d/
  4. イヤーピース:オリジナルイヤーピース
    適合するコンプライのシリーズはT-400、T-500

試聴環境

  1. DAP:NW-WM1A
  2. 接続:アンバランス接続 3.5mm
  3. 音量:60(50%)
  4. イヤーピース:付嘱イヤーピース(Lサイズ)

試聴曲

  1. MAGNIFICAT - Arnesen
    1. 3楽章 Quia fecit
    2. 4楽章 Et misericordia
  2. THE IDOL M@STER MILLION LIVE THEATER HERMONY 06
    1. ジレるハートに火をつけて - 灼熱少女
  3. THE IDOL M@STER MILLION LIVE THEATER HERMONY 09
    1. 鳥籠スクリプチュア - 天空橋朋花(小岩井ことり)

製品写真

それでは製品写真を見てみましょう。
V100-S

V100-D
製品写真を見て、一目でどれがV100-SかV100-Dか分からないかと思います。唯一の判断は3.5mmジャックがごついかシンプルかの違いです。
左:V100-S / 右:V100-D

曲の試聴

MAGNIFICAT - Arnesen(2L Record)

まずはクラシック楽曲の試聴です。このアルバムは日本で販売されておりませんが、インターネットからハイレゾ音源を購入できますので、興味がありましたら以下のリンクよりどうぞ。今回の楽曲はMQAフォーマットのオリジナルレゾリューション(24bit / 352.8kHz)版です。
  1. 3楽章 Quia fecit
    冒頭のコントラバスのロングトーンが印象的な楽章。その後の少女合唱団のコーラルが優しく響いて、高音域と低音域のバランスがよく分かる楽曲です。
    V100-Sで聴くと、1DD特有の低音が強調された音質ですが、嫌味を感じず悪くないバランスです。V100-Dで聴くと、V100-Sで強調されていた低音に負けない中高音がプラスされて出てくるのが分かります。この場合、「低音が引っ込む」という表現ではなく「中高音が押し出される」といった表現が良いと思います。
  2. 4楽章 Et misericordia
    3楽章から打って変わって、管弦楽とソプラノ歌手の独唱、そして少女合唱団のコーラルが溶け合った、とても透明度の高い楽曲です。
    V100-SとV100-Dともにキレイに聖堂内で録音された倍音が心地よく響きます。V100-Dは追加されている1BAの力により、ソプラノとコーラルが低音に負けないよう響いて心地よいバランスです。

THE IDOL M@STER MILLION LIVE THEATER HERMONY 06

続いて、アニソンを聴きます。
今回は好きなアイドルマスターの通称LTHシリーズから06と09の一部楽曲を。
こちらはすべてCDからのFLACによるリッピング(16bit / 44.1kHz)です。
  1. ジレるハートに火をつけて - 灼熱少女
    バランス接続にしているSE-535LTDで聴く上で色々チューニングが迷走させられている楽曲(未だに正解が見つからない)。ボーカルの「サ行」の発声、特に「し」の音が強烈に刺さってしまう曲。そのため、試聴楽曲として敢えて使用しました。
    V100-S/V100-Dともにサ行の刺さりが抑えられていて、聴き疲れも起きませんでした。

THE IDOL M@STER MILLION LIVE THEATER HERMONY 09

  1. 鳥籠スクリプチュア - 天空橋朋花(小岩井ことり)
    謎多きお嬢様の天空橋朋花の楽曲。こちらの楽曲は打ち込み系で低音とパーカッションが良い仕事をしている楽曲です。音の粒の明瞭さ(解像度)を中心に聴いてみました。
    V100-S/V100-Dともにしっかりと音の粒が聴き取れる解像度です。

総評

以上、書き連ねてみました。個人的にこの価格帯(アラウンド5000円)の製品として見た場合衝撃の製品でした。
ほぼ欠点らしい欠点は見つかりませんし。敢えて言うならケーブルタッチの音はどうしてもナイロンで覆われたケーブルという点で拾うところと、本製品はマイク付きケーブルですがマイク部分はiPhoneでは使用できないところでしょうか。
※個人的にマイクは要らないんですが。

総評として、初めてハイレゾ用のイヤホン買いたいなと思ったら迷わず候補に入れて欲しい製品です。オススメはV100-Dですね。中高音の厚みが増えて音域全体のバランス良くなりますので、初心者の方でも聴きやすい製品ですよ。
低音強めならV100-Sで。

購入場所

  • V100-S(Amazon)
    https://amzn.to/2Ns3V6a
  • V100-D(Amazon)
    https://amzn.to/2of12dX
  • 耳より情報!
    2018年9月1日、2日限定で半額で販売されるようです!
    V100-Sは2000円、V100-Dは3000円で購入できるチャンスです!

関連情報

オフィシャルサイト

オフィシャルサイト: https://www.vozausa.com/

関連ブログ


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変更履歴
2018/10/11
URLが変更されていたので、修正しました。
2018/09/10
見出しの調整、イヤーピースの項目を修正しました。
2018/08/28
イヤーピースのサイズが誤っていたので修正しました。

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